2024年7月28日日曜日

 

2024年8月4日 午前10時30分

聖霊降臨節第12主日礼拝(No14

             司式 野口 倢司

前  奏  黙想      奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-53

讃 美 歌  1

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  122・1-

讃 美 歌  155

聖書朗読  士師記6・36-40

ガラテヤ書1・1-

祈  祷

讃 美 歌  432

説  教 「この悪の世から ガラテヤ書➀」

                戒能 信生牧師

讃 美 歌  467

使徒信条  (9341A

献  金  対外献金「日本基督教団教誨師会の働きを覚えて」    石井 寛治  

報  告  

頌  栄  28

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(9:30)お話し・大森意索、奏楽・戒能直子

・礼拝後、定例長老会

・ライブ配信担当・大森意索

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2024年7月27日土曜日

 

 牧師の日記から(479

721日(日)主日礼拝。ヨナ書の講解説教の最終回「神のユーモア」。ヨナ書を4回にわたって講解説教で取り上げた。かなり自由に、私なりの解釈も入れて語ることが出来た。椎名麟三のユーモア論を手掛かりに、神の尺度と人間の理解の隔たりがヨナ書全体の背景にユーモアとして描かれていること気づかされる。私たちの破れと惨憺たる現実を、神はユーモアをもって見ていて下さると受け止めることが、信仰と言える。この日の配信は、堀町子さんや西村正寛さんがZoomに入れたようでホッとする。礼拝後、オリーブの会で野口洋子さんが「太田道灌の足跡を訪ねて」を紹介してくれた。室町期に江戸城を築いた太田道灌にまつわる地名や伝説が関東一円に無数にあるという。徳川家康の伝説よりも多いことの意味を改めて考えさせられる。

22日(月)朝一番で眼科の検診。緑内障と白内障の術後の経過は順調と言われるが、両目のバランスが取れないことは続いている。この日は、東海道新幹線が事故で全面不通。京都からNCAの事務局長が上京する予定だったがキャンセルとなった。午後、皮膚科受診。ジンマシンは良好でさらに薬が減量される。

23日(火)午後、酷暑の中を青地恵さんが来てくれて、『時の徴』の高倉徹総幹事日記の校訂の打ち合わせ。教団事務局の生き字引のような人なので、当時の事情や裏話を楽しく聞く。夕方から神学生交流プログラムの準備会(Zoom)に遅れて参加。

24日(水)新宿の中華料理屋で石浜みかるさんの出版記念会。事情で個室が取れなかったが、『証言 満州キリスト教開拓団』の出版に関わった12人が食事しながら、旧交を温めることができた。石井摩耶子さんも賀川記念館理事長として参加してくれた。この「満州基督教開拓団」の存在は、まぎれもない教団の国策協力の一つだが、戦後もずっと忘れられていた。満州開拓移民の全貌を明らかにし、基督教開拓団の位置づけを明確にした本書を、賀川記念館が出版助成し、教団出版局から刊行できたことに意義がある。その小さな手助けが出来たことを喜ぶ。

26日(金)一日書斎に籠もって北支区史年表の補正作業。「支区総会資料」の各委員会報告から項目を拾っていく。夜はエパタ教会で支区宣教研究委員会に出席。(戒能信生)

2024年7月21日日曜日

 

2024年7月28日 午前10時30分

聖霊降臨節第11主日礼拝(No13

             司式 釜坂由理子

前  奏  黙想      奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-49

讃 美 歌  6

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  121・1-

讃 美 歌  558

聖書朗読  アモス書5・21-27

祈  祷

讃 美 歌  408

説  教 「正義を洪水のように」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  371

使徒信条  (9341A

献  金             荒井 眞   

報  告  

頌  栄  27

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

・礼拝後、入門の会「主の祈り⑧」戒能牧師

週報等発送作業

・らふぁえる練習

・ライブ配信担当・石井房恵

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2024年7月20日土曜日

 

牧師の日記から(478

714日(日)主日礼拝。この日は大森意索神学生の説教担当。よく準備され、大森さん自身の体験に根ざしたアブラハム理解が語られた。例えば「問いを含む祈り」「希望が見出せない中でなお望む信仰」「神からの応答によって神の永遠性に気づかされる」「約束は未だ果されない中で、新しい命が始まる」といった表現が印象的だった。この日もライブ配信が不調で、西村正寛さんや堀町子さんたちがZoomに入れなかった。なんとか来週からはライブ配信を再開したいものだ。

15日(月)「海の日」で休日。アメリカ大統領選挙で、トランプ候補が銃撃されたニュースが流されているが、最近の新聞やテレビのニュースを見ても溜め息をつくばかり。私自身が市民運動に参加していた時代(198090年代)と、政治的ステージが変ってしまったという印象がある。むしろ終末的な状況がさらに進行していると言うべきか。

16日(火)午前中、神学読書会で並木浩一先生の『ヨブ記を読もう』の最後の部分を、百人町教会の賈晶淳牧師が丁寧に紹介してくれた。並木先生のヨブ記論は、聖書学的な研究を背景に「自分はヨブ記をこう読んだ。あなたはどう読むか?」と問いかけているようだ。9月から新たにH・キュンクの『イエス』(福嶋揚訳)を読むことになった。午後、早稻田のキリスト教会館で読書会「キリスト教と文学」に参加。ドストエフスキーの『罪と罰』が取り上げられた。こんな難解な著作が、よくベストセラーとして読まれてきたと改めて感心する。

17日(水)朝9時、四谷三丁目のしらと眼科で、切れていた点眼薬の処方箋をもらい薬局で購入。午前中は、日本聖書神学校の東出英幸神学生が来て、卒業論文の相談。午後から『時の徴』のために教職論についての論考を書き始める。夜は、ライブ配信のためにZoomの設定とテストを謙にリモートでやってもらう。これで来週からのライブ配信ができればいいのだが。

19日(金)午前中、神学生の久保彩奈さんの卒業論文の指導。結婚式や葬儀の式文を通して福音の土着化の問題に迫ろうという問題設定。午後、キリスト教会館管理組合の委員会にZoomで参加。熱暑が続き、一向に仕事は進まない。(戒能信生)

2024年7月14日日曜日

 

2024年7月21日 午前10時30分

聖霊降臨節第10主日礼拝(No12

             司式 石井 寛治

前  奏  黙想      奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-49

讃 美 歌  6

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  120・1-

讃 美 歌  511

聖書朗読  ヨナ書4・1-11

祈  祷

讃 美 歌  437

説  教 「民族主義を越えて ヨナ書④」

               戒能信生牧師

讃 美 歌  566

使徒信条  (9341A)  金            荒井久美子    

報  告  

頌  栄  27

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校(休校)

・礼拝後、オリーブの会「太田道灌の足跡を訪ねて」野口洋子(軽食の用意あり)

・ライブ配信担当・荒井眞

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2024年7月13日土曜日

 

 牧師の日記から(477)「最近読んだ本の紹介」

和田誠『本漫画』(中公文庫)左眼の白内障と緑内障の手術をしたところ、左右の視力のバランスが取れず困っている。術後の経過そのものは順調と言われるが、パソコンの画面を見るのにも、新聞を読むのにも難渋している。原稿などは、PCの画面に大きく拡大してなんとか入力している状態。文庫本の字が読めないと嘆いていたら、羊子が「これなら」と勧めてくれたのが本書。イラストレーターの和田誠さんが、毎日新聞の書評欄に連載した読書にまつわる一コマ漫画が収録されている。文字は全くなく、和田さん特有の優しい線画で描かれている。すぐ理解できるのもあるが、しばし考え込んでからハッと気づかされるものもある。中にはついに意味が分らないものもいくつかある。毎日新聞の書評欄を刷新した書評家・丸谷才一の提案に応えたもので、和田誠さんならではの意匠と工夫、ユーモアに満ちている。繰り返し眺めて、しばらく眼の不自由さを忘れさせてくれた。

和田誠・安西永丸『青豆とうふ』(中公文庫)和田さんのイラスト入りの他の本はないかという要望に羊子が取り出してくれたのがこの一冊。イラストレーターの二人が、どちらかがエセーを書き、片方がイラストを描く仕方で交互に連載したもの。読んでいる内に、この話はどこかで聞いたことがあると思いながらも、楽しく読み終えてから、やはり以前に読んだことがあることに気がついた。この類のエセーは、楽しんで読むことができるが、読む片端から忘れていくらしい。と言うか、ハナからそのように書かれていることに気づかされる。

吉村昭『戦死の証言者たち』(文春学芸ライブラリー)吉村昭のドキュメント小説、とりわけ戦史ものは定評がある。専門の歴史研究者たちが「研究文献」として取り上げるほど。著者は、残されている膨大な資料を徹底的に検証して、史実に基づいて実証的に書くことでも有名だが、他方で生存者たちの証言を徹底して聞いてまわることでも知られる。その多くは参考文献に上げられていないので、表に出ない。その貴重な聞き書きの録音を起こしたのが本書。連合艦隊司令長官山本五十六の搭乗機が撃墜された際の護衛戦闘機の搭乗員の証言、同じく連合艦隊参謀総長福留繁の飛行艇がフィリピンのセブ島近くに不時着し、ゲリラの捕虜になったのを、セブ島守備隊が交渉して生存者全員を無事救出した事件(海軍乙事件)の関係者たちの証言、さらに戦争末期、瀬戸内海の松山沖で訓練中に沈没したイ号第33潜水艦の生存者の証言など。いずれも当時は厳しく秘匿され、沈黙を強いられた関係者たちの証言が、吉村昭によって克明に聞き書きされている。読みながら、証言者たちとの距離の取り方などを学ばされる。私自身も、戦時下の教会の事情を当時の牧師や信徒たちから聞き書きする際に、証言者たちの信頼を得ることの難しさを経験してきたので、感銘を受けた。(戒能信生)

2024年7月7日日曜日

 

2024年7月14日 午前10時30分

聖霊降臨節第9主日礼拝(No11

             司式 石井 房恵

前  奏  黙想      奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-49

讃 美 歌  6

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  119・169-176(タウ)

讃 美 歌  398

聖書朗読  創世記12・1-

ヨハネ福音書3・16

祈  祷

讃 美 歌  458

説  教  「アブラムの旅 永遠への気づき」

大森意索神学生

讃 美 歌  453

使徒信条  (9341A

献  金            橋本悠久子    

報  告  

頌  栄  27

派遣・祝福

後  奏 

 

【本日の集会】

教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵

・礼拝後、お茶の会(礼拝堂にて)

・ライブ配信担当・荒井久美子

・礼拝堂の後ろに飲み物が用意されています。水分補給にご利用ください。

2024年7月6日土曜日

 

牧師の日記から(476)「最近読んだ本の紹介」

石浜みかる『証言・満州基督教開拓村』(日本キリスト教団出版局)40年以上前のことになる。戦時下の教団資料を調べていて「満州基督教開拓団団員募集」という小さな公告を見つけた。これは何だろうと不思議に思ったが、だれに聞いても分からない。そこから調査が始まった。やがて賀川豊彦を提唱者とするキリスト者移民運動が存在した事実をつきとめ、『福音と世界』に紹介した。これがきっかけで、収集した資料を緑蔭書房から資料集として刊行する計画が持ち上がる。その解説を作家の石浜みかるさんに依頼したのが、本書の原型。出版社の事情で資料集刊行は断念したが、みかるさんの原稿が残った。やむなく教団出版局に持ち込み、賀川資料館の出版助成も取り付けてようやく刊行された。私としても、自分が発掘した基督教開拓団の全体像を、元団員やその家族の証言も含めてまとめてくださったことに心から感謝している。

原田マハ『奇跡の人』(双葉文庫)読書会「キリスト教と文学」の課題図書にあげられたので一読。盲聾啞の三重の障害を負うヘレン・ケラーと教師サリバンの物語を、なんと明治期の津軽に置き換えて小説化した作品。「奇跡の人」という標題は、言うまでもなく映画The Miracle Workerを下敷きにしているが、岩倉使節団と共に渡米した少女たちの一人をサリバンに見立て、帰国後伊藤博文に推薦され津軽の有力者の座敷牢に監禁されている障害を負う少女と出会う。さらにそこに、津軽三味線を弾く盲目の少女を介在させて、ヘレンが文字の意味を見い出していく過程を物語る。二重三重に工夫されていて感心させられた。

笠原十九司『日本軍の治安戦』(岩波文庫)第二次大戦下の日中戦争の実相についてはほとんど知られていないという。日本政府が正式に宣戦布告しないままにズルズルと戦線を拡大したために、満州事変とか日支事変、上海事変と呼ばれて来たこともある。正式な戦史も残されておらず、実際にどれ程の被害が出たかの実態も未だに不明のまま。「三光作戦」に一兵卒として従軍した作家・田村泰次郎が「長い戦争の期間を通して、日本軍に殺された住民の数は、恐らく日本軍と戦って死んだ中国軍の兵隊の数より多いのではないだろうかとさえ、私には思われる。少なくとも、中国の奥地では、戦場で見る敵兵の死体よりも、農民の数の方が私たちの眼に多く映るのが普通だった」と証言している。つまり中国軍との戦闘よりも、日本軍の支配下における治安戦で殺害された一般の中国人農民たちの方が多かったというのだ。「焼き尽くし、殺し尽し、奪い尽くす」三光作戦の実態を、戦後、戦犯として太原戦犯管理所に収監された日本兵たちの告白などによって明らかにしている(驚くべきことに、周恩来の指示で、この戦犯たちは一人も処刑されなかったという)。エピローグで、日本の敗戦後、日本軍に協力していた対日協力者たちのその後の運命に触れられていて、胸を突かれた。(戒能信生)