2024年7月27日土曜日

 

 牧師の日記から(479

721日(日)主日礼拝。ヨナ書の講解説教の最終回「神のユーモア」。ヨナ書を4回にわたって講解説教で取り上げた。かなり自由に、私なりの解釈も入れて語ることが出来た。椎名麟三のユーモア論を手掛かりに、神の尺度と人間の理解の隔たりがヨナ書全体の背景にユーモアとして描かれていること気づかされる。私たちの破れと惨憺たる現実を、神はユーモアをもって見ていて下さると受け止めることが、信仰と言える。この日の配信は、堀町子さんや西村正寛さんがZoomに入れたようでホッとする。礼拝後、オリーブの会で野口洋子さんが「太田道灌の足跡を訪ねて」を紹介してくれた。室町期に江戸城を築いた太田道灌にまつわる地名や伝説が関東一円に無数にあるという。徳川家康の伝説よりも多いことの意味を改めて考えさせられる。

22日(月)朝一番で眼科の検診。緑内障と白内障の術後の経過は順調と言われるが、両目のバランスが取れないことは続いている。この日は、東海道新幹線が事故で全面不通。京都からNCAの事務局長が上京する予定だったがキャンセルとなった。午後、皮膚科受診。ジンマシンは良好でさらに薬が減量される。

23日(火)午後、酷暑の中を青地恵さんが来てくれて、『時の徴』の高倉徹総幹事日記の校訂の打ち合わせ。教団事務局の生き字引のような人なので、当時の事情や裏話を楽しく聞く。夕方から神学生交流プログラムの準備会(Zoom)に遅れて参加。

24日(水)新宿の中華料理屋で石浜みかるさんの出版記念会。事情で個室が取れなかったが、『証言 満州キリスト教開拓団』の出版に関わった12人が食事しながら、旧交を温めることができた。石井摩耶子さんも賀川記念館理事長として参加してくれた。この「満州基督教開拓団」の存在は、まぎれもない教団の国策協力の一つだが、戦後もずっと忘れられていた。満州開拓移民の全貌を明らかにし、基督教開拓団の位置づけを明確にした本書を、賀川記念館が出版助成し、教団出版局から刊行できたことに意義がある。その小さな手助けが出来たことを喜ぶ。

26日(金)一日書斎に籠もって北支区史年表の補正作業。「支区総会資料」の各委員会報告から項目を拾っていく。夜はエパタ教会で支区宣教研究委員会に出席。(戒能信生)

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