2024年7月20日土曜日

 

牧師の日記から(478

714日(日)主日礼拝。この日は大森意索神学生の説教担当。よく準備され、大森さん自身の体験に根ざしたアブラハム理解が語られた。例えば「問いを含む祈り」「希望が見出せない中でなお望む信仰」「神からの応答によって神の永遠性に気づかされる」「約束は未だ果されない中で、新しい命が始まる」といった表現が印象的だった。この日もライブ配信が不調で、西村正寛さんや堀町子さんたちがZoomに入れなかった。なんとか来週からはライブ配信を再開したいものだ。

15日(月)「海の日」で休日。アメリカ大統領選挙で、トランプ候補が銃撃されたニュースが流されているが、最近の新聞やテレビのニュースを見ても溜め息をつくばかり。私自身が市民運動に参加していた時代(198090年代)と、政治的ステージが変ってしまったという印象がある。むしろ終末的な状況がさらに進行していると言うべきか。

16日(火)午前中、神学読書会で並木浩一先生の『ヨブ記を読もう』の最後の部分を、百人町教会の賈晶淳牧師が丁寧に紹介してくれた。並木先生のヨブ記論は、聖書学的な研究を背景に「自分はヨブ記をこう読んだ。あなたはどう読むか?」と問いかけているようだ。9月から新たにH・キュンクの『イエス』(福嶋揚訳)を読むことになった。午後、早稻田のキリスト教会館で読書会「キリスト教と文学」に参加。ドストエフスキーの『罪と罰』が取り上げられた。こんな難解な著作が、よくベストセラーとして読まれてきたと改めて感心する。

17日(水)朝9時、四谷三丁目のしらと眼科で、切れていた点眼薬の処方箋をもらい薬局で購入。午前中は、日本聖書神学校の東出英幸神学生が来て、卒業論文の相談。午後から『時の徴』のために教職論についての論考を書き始める。夜は、ライブ配信のためにZoomの設定とテストを謙にリモートでやってもらう。これで来週からのライブ配信ができればいいのだが。

19日(金)午前中、神学生の久保彩奈さんの卒業論文の指導。結婚式や葬儀の式文を通して福音の土着化の問題に迫ろうという問題設定。午後、キリスト教会館管理組合の委員会にZoomで参加。熱暑が続き、一向に仕事は進まない。(戒能信生)

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