牧師の日記から(510)
3月2日(日)主日礼拝。ガラテヤ書5・1-15の講解説教「キリスト者の自由」。パウロは、律法や世の諸霊(stoikeia)の拘束からの自由を主張する。この時代は奴隷制社会で、教会の中にも奴隷の身分の人々がいた。だからこそ、せめて教会では「奴隷も自由な身分の者もない」と宣言した。礼拝後、定例長老会。4月20日の墓前礼拝(故・千代茉香さんの納骨式)、27日の定期教会総会の準備について話し合う。特に今年は、会堂・牧師館改修工事の件、後任牧師招聘委員会設置の件、大森意索さんを担任教師として招聘する件など、重要な議題が並ぶ。
3日(月)日本聖書神学校の大森意索さんの卒業式に出席。大森さんは1994年から聴講を始め、足掛け31年かけて卒業したことになる。いろいろな事情で中断を挟んではいるが、最も長期間在籍したことになる。お連れ合いの美依奈さんと怜唯君も出席して祝福されていた。忙しい勤務医として働きながら、夜間に学ぶこの神学校を卒業されたことに頭が下がる思い。
4日(火)午後、弓町本郷教会での北支区教師部例会。この3月で退任される牧師たちの送別会でもある。大泉ベテル教会を辞任される明星晃先生の隠退の辞が感銘深かった。その後、近くの中華料理屋さんで楽しく歓談の時をもつ。
7日(金)午前中、キリスト教会館のオウナー会議にZoomで出席。長く会館の管理を担ってくれた早稻田サービスに代わって新しいビル管理会社に委託することになる。午後、門前仲町の歯科医で定期検診。夜は北支区連合祈祷会。この日は東日本大震災から14年を覚えて、宮古教会の森分和基牧師が奨励をしてくれた。震災の痛苦な体験と、その後の困難多い歩みを紹介され、改めて感銘を深くした。奥羽・東北教区の被災教会からも何人かの参加があり、40名近い参加で豊かな祈祷会だった。
8日(土)午前中、聖書と人間を考える会。三浦むつ美さんの発題でフィリッパ・ピアスのファンタジー『トムは真夜中の庭で』を取り上げて皆で話し合う。午後、早稻田奉仕園で山口里子ゼミの最後の感謝会に出席。足かけ13年に渡ってNCAの聖書講座を担ってくださりその成果は書籍にもなっている。(戒能信生)
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