2025年3月1日土曜日

 牧師の日記から(509

 223日(日)主日礼拝。エゼキエル書18120の講解説教「責任を負うのは誰か」。「父祖が酸いぶどうを食べれば、子孫の歯が浮く」という古い諺を引いて、因果応報論からの脱却を預言者は主張する。部族社会では、個人ではなく集団が連帯して責任を負うのが慣習とされて来た。しかし先祖の罪を背負って捕囚の苦しみを担う民に、預言者は断固として個人の責任を宣言する。それは、絶望の淵にある人々に、新しい希望と倫理を促す宣言でもあった。礼拝後、入門の会で十戒の第三戒を取り上げる。その後、1時半の新幹線で京都へ。日本クリスチャン・アカデミーの研修会に参加するため。10年以上NCAの責任を負って来たが、この春で理事を退任し若い世代に交代する。この間の困難を共に担って来た仲間たちと夜遅くまで話し合う。

 24日(月)早朝に起きて、セミナーハウスの周辺を散歩。寒さが厳しい中で修学院の自然を満喫する。午前の会議中、雪が降って来て木々に積り、一面雪化粧の絶景。午後の新幹線で帰京。連休のせいで切符がなかなか取れなくて往生する。

25日(火)午前中、神学読書会。キュンクの『イエス』第6章の復活論を、百人町教会の賈晶淳牧師の紹介で読む。『柏木義円研究』9号の校正が上がって来たので、執筆者に著者校を依頼。

26日(水)午前中、整形外科で首の牽引をしてから散歩。皮膚科受診も。教会総会資料のため銀行で松野ヤスコ基金の残高証明の手続きをするが、なかなか厄介でこの日で終わらない。『福音と世界』に5月から「人物日本キリスト教史」の連載が始まるので、ようやくその準備に取り掛かる。月に一度でも連載を抱えると、締切りに追われることになるのだが……。

27日(木)午後、NCAの運営委員会にZoomで参加。来年度のプログラムについて協議。次週の長老会のアジェンダ案作成し長老の皆さんに送付。教会総会の準備も始めなければならない。

28日(金)午前中、整形外科でリハビリ後、散歩。銀行の残高証明の手続きがようやく完了。講談社学術文庫の新刊カルヴァン『キリスト教綱要初版』(深井智朗訳)を読み始めるが、次が小さくてなかなか読み進められない。眼の不自由さがつらい。

29日(土)朝7時半、池袋朝祷会で短い奨励。(戒能信生)

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