「隣人」となること 柴田朋子
6月6日、東京タワーの近くにある聖アンデレ教会(聖公会)で第7回難民・移民フェスが行われました。移民や難民の人たちの手作りのものの販売や実演などを通し、彼らが置かれている状況を広く伝えたり、相互に交流する機会を作ること、寄付を通じて生活困窮者の支援を行うことが目的です。私もボランティアとして参加しました。さまざまな国の人があつまり、いろいろな言語が飛び交うとても楽しい一日でした。
日本では難民認定率が低く、本国で危険にさらされ日本に逃れてくる人たちが難民申請をしても、ほとんど認められません。入管に収容されたり、仮放免の状態で生活している外国人が大勢います。在留資格がなければ就労できないので、生活は困窮しがちです。
年々、状況は厳しくなっています。2023年6月9日に国会で可決された改定入管法が翌年施行されました。それまで難民申請をしている間は、国際条約に基づき、その人を本国に送還することはできませんでしたが、この改定により3回目の申請からはそれが可能になりました。つまり、難民申請中であっても、それまでに難民申請を却下されたことが2回あれば、強制送還の対象となりうるということになったわけです。
そして2025年5月、入管庁による「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」が発表されました。不法滞在者をゼロにしたいのなら、大らかに在留資格を認めればいいと思うのですが、そうはならず、さまざまな事情で在留資格を失った外国人を犯罪者のごとく扱い、命の危険があったとしても母国に強制的に送り返すという政策です。こうした政策に基づき、日本で生まれ育った子どもまでが、行ったこともない「母国」へ強制送還されるということも、起こっています。
こうした状況への危機感から、キリスト教界への呼びかけによって2024年に「難民・移民なかまのいのち協働基金」が発足しました。私はこの基金の運営チームに参加しています。この基金では、献金を募り、特に子どもを対象にした経済支援を行っています。金額としてはわずかですが、私たちはあなたの隣人でありたい、この社会であなたと共に生きたい、というメッセージを伝え続けるための行動でもあります。オンラインの祈祷会や勉強会も行っています。ご興味ある方はお声がけ下さい。
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