2020年8月1日土曜日


牧師の日記から(277
726日(日)主日礼拝。月の最後の主日なので、旧約聖書からサムエル記上12章の講解説教「サムエルの決別の辞」。この箇所でも、民が王を求めたことを「罪の上に悪を重ねた」と規定している。申命記学派の王制観が伺われる。礼拝後、キリスト教入門講座。礼拝堂でお茶を飲みながら15分ほどの学びの時間。この日は「礼拝とはなにか」について話した。CS教師会や週報発送作業など。
27日(月)午前中、月曜会に出席するために東駒形教会へ。大貫隆著『終末論の系譜』を読み終った。最後の章で取り上げられているエイレナイオスの歴史理解ヘの注目が、本書を貫く基本モティーフになっている。つまり旧約から新約、さらに3世紀の教父たちまでの終末論を概括することによって、それぞれの歴史理解の特質を整理してくれている。結びで、歴史を支配する淘汰圧力(強い者が弱い者を虐げる弱肉強食の論理)に対して、イエスの十字架と神の国は「突然変異」だったとまとめているのが印象的だった。近くの喫茶店で、牧師仲間たちと昼食を共にしながら、話し込む。次回からは川島貞雄先生が訳したシュタウファーの『キリストとローマ皇帝たち』を取り上げることになった。
28日(火)午前中は錦糸町の賛育会病院で内科の定期検診。検査の結果は、可もなし不可もなしというところか。午後、日本聖書神学校の神学生二人が来て、卒業論文の指導。私は講師に過ぎないのだが、内村鑑三と由木康を取り上げるというので卒論指導までしなければならない。しかし自分の問題関心を共有してくれることは嬉しいことであり、有り難いことではある
29日(水)午前中、聖書を学び祈る会。列王記の学びと平行して、その時期に活動した預言者たちを取り上げる。この日はヨナ書を学ぶ。午後は、COVID-19 の影響で延期されていた日本クリスチャン・アカデミーの9月からの各プログラムの案内を作成し直す。中止になったもの、ZOOMで開講する講座など様々。来週の定例長老会のアジェンダを作成して、長老の皆さんにメールで送付。教団への年度報告書や、東京都宗教法人係への提出書類を作成してそれぞれ送付する。
30日(木)朝から西早稲田のキリスト教会館に行き、NCAの事務仕事やプログラム案内の印刷・発送作業。神学生交流プログラムの講演をまとめた『次世代への提言』を、執筆者や参加神学生たちに贈呈する作業。夕方ようやく一段落して帰宅。この日、東京でのCOVID-19新規感染者が300名を超える。
31日(金)午前中は、農村伝道神学校のライブ配信授業。この日は山室軍平を取り上げる。夕方、日本聖書神学校に出かけて、図書館で調べもの。6時から卒業論文の中間報告会に出席。東京の新規感染者は400名を超えたという。
81日(土)8月に入る。花見が出来なかった4月から、コロナ騒ぎで季節感も感じられなかった。こういう事態がいつまで続くのだろうか。(戒能信生)

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