2021年10月30日土曜日

 

牧師の日記から(341

1017日(日)主日礼拝。ルカ福音書91827の講解説教「十字架を背負って」。ペトロの信仰告白に対して、イエスの受難予告が語られる。その中で「自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って我に従え」と命じられている。しかし「十字架」という言葉は、ゴルゴタの丘でのイエスの十字架刑において初めて登場する。したがってこの言葉は、イエスの受難の道に従おうとする初代教会の表現ということになる。以来、代々の教会はローマ帝国の残酷な処刑法であった「十字架」を、自らのシンボルとして掲げてきたのだ。午後、久しぶりにフルート合奏団らふぁえるの練習が行なわれる。感染症が下火になってきたからでもあるようだ。

25日(月)午前中、東駒形教会での月曜会に参加。関田寛雄先生の『目はかすまず、気力は失せず』の第一部を、川島温美牧師の紹介と発題で取り上げる。関田先生の聖書解釈は、読む度にインサイトを与えられる。午後帰宅し、準備をして、夕方から日本聖書神学校の授業。この日は植村環を取り上げる。この国を代表する女性教職として、教団婦人局長として、そしてYWCA会長として、植村環は戦時下を生きた。その間の時局迎合的な文章とインナーサークルでの証言の矛盾について考えさせられる。

26日(火)午前中、西片町教会の山本祐司牧師が来られて、後任牧師の相談。様々な経緯があったが、ようやく基本的な方向性が見えてきた。しかしそれは私自身が重荷を負うことにつながりそうだ。午後、11月の予定表の作成や、その他の事務仕事。書斎の片づけもしなければならない。

27日(水)午後、上林順一郎牧師の創世記の聖書講座にZoomで参加。洪水とノアの箱舟が取り上げられる。いつもながらよく準備された講義に教えられるところが多い。緑陰書房から、満州開拓基督教村関連の追加資料が送られてくる。もう10年越しの仕事で、来年ようやく資料集が刊行されることになり、その解説を書かねばらないのだ。

28日(木)午後、キリスト教会館のNCAの事務所に行って事務仕事の処理。私の連続講座第Ⅰ期が12月で終るので、受講者たちヘのアンケートの作成も。振替用紙を注文するので郵便局に行ったところ、制度がまた変わるとのこと。昨年オンライン化され、振替手数料が値上げされたばかりだが、来年1月からそれに加えて現金振込の場合加算料金を取ることになったという。ITMの利用促進のためとのことだが、その広報も不充分なまま。郵貯銀行の最近の遣り口はどうも納得しかねることが多い。

29日(金)午前中、門前仲町の歯科医院へ。この年になると、眼も耳も、そして歯もガタが来ている。夜は北支区連合祈祷会委員会にZoomで参加。コロナ後の連合祈祷会の在り方を話し合う。後は、明日の納骨式の準備。

30日(土)午前中は、八王子霊園で故・安藤美恵さんの納骨式。ご遺族と一緒に昼食を頂きながら、105歳で亡くなった美恵さんの想い出を聞く。帰宅して夕方、NCAの理事会にZoomで参加。問題は山積!(戒能信生)

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