2024年6月22日土曜日

 

牧師の日記から(474

616日(日)主日礼拝。ルカ福音書2350-55の講解説教「遺体を引き取った人」。ルカ福音書が十字架の証言者として取り上げるキレネ人シモン、二人の死刑囚、ローマの百卒長、そして議員ヨセフ、これらの人々はいずれも生前のイエスに出会っていない。中には敵対する立場の者も含まれている。そこにこの福音書の十字架証言の核があるのではないか。3年半にわたって続けてきたルカ福音書の講解説教の最終回。礼拝後、オリーブの会。石井房恵さんが用意してくれたカレーライスを頂きながら、この日発行された『羊の群』91号について語り合う。橋本さんのハウステンボス訪問記が話題になる。橋本茂さんの父上が、この場所にあった佐世保海兵団で訓練を受けてから沖縄に派遣されて戦死し、橋本悠久子たち一家が大連から引揚げて来て上陸したのもこの場所だったという。常盤陽子さんたちもこの佐世保引揚者掩護局だったという。私の母と姉たちも台湾から引揚げてきたとき、この施設を通過したのかも知れない。この日の礼拝のライブ配信ができなかった。フェイスブックの設定が変ったためか。来週からの配信をどうするかが問題。

17日(月)北支区教師部例会に出席するため早稲田教会へ。新任教師の歓迎も兼ねて、久しぶりに対面式の教師会。それぞれの教会の課題や取り組みについて聞くことができた。帰りに教区事務所に立ち寄って、遅れていた年度報告書を提出する。夕方帰宅して、来週の説教の準備を始める。水曜日に眼の手術が入っているので、早めに手を付ける。

18日(火)午前中、神学読書会。並木浩一先生の『ヨブ記を読もう』を豊島岡教会の濱田美也子牧師が丁寧に紹介してくれる。午後は、NCAの読書会「キリスト教と文学」に参加。この日はドストエフスキーの『罪と罰』が取り上げられる。50年ぶりに読み返して、自分の記憶とかなり異なることに驚く。講師から直喩と暗喩の違いを教えられる。

19日(水)午前中、四谷しらと眼科で左眼の緑内障と白内障の手術を受ける。入院の必要はなく、直子さんに付き添ってもらう。手術そのものは30分くらいで終ったが、やはり緊張して喉がカラカラに乾いた。片目が眼帯で塞がれていると、ほとんど何もできない。本や新聞が読めず、テレビも見られない。致し方なく寝床に横たわって時を過ごす。

20日(木)午前中、眼科で診察。経過は順調で眼帯が取れる。左眼が明るく見えるのに驚く。帰宅後、石浜みかる著『証言・満州キリスト教開拓村』の出版記念会の件で、電話やメールのやり取り。林節子さんから北支区年表の資料が送られて来るが、作業はお預け。

21日(金)午前中、眼科の受診。経過は順調だと言われるが、左右の視力のバランスが取れず、新聞の小さな文字が読みにくい。

22日(土)明日の主日礼拝のライブ配信は、応急処置としてZoomで実施することとし、希望者だけに招待メールを送る。(戒能信生)

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