2024年6月1日土曜日

 

牧師の日記から(471

526日(日)主日礼拝は、大森意索神学生の説教「主イエス・キリストを信じる」。ロマ書10517から、パウロの信仰理解を取り上げた。この個所には旧約各書からの引用が多く、ギリシア語の原文では過半になるという。パウロという人物は記憶力抜群で、厳格かつ頑固な性格だったため誤解されることも多かった。しかしそのような個性が用いられたことを、障害児教育の経験から話された。よく錬られた表現で分かりやすい説教だった。神学校の最終学年なので、これから隔月に一度講壇を担当される。激励の意味で説教の感想や注文を話してあげて欲しい。午後、新宿西教会での西川穂さんの補教師准允式に出席。伝道者としての西川先生のこれからの歩みが支えられるように切に祈る。

27日(月)午前中、月曜会のため東駒形教会へ。G・タイセンの近著『新約聖書のポリフォニー』の内容を本所緑星教会の岡田いわお牧師が紹介してくれる。急いで帰宅し、午後は日本キリスト教会館の決算総会にZoomで参加。会計監査として報告をする。夜は、直子さんに手伝ってもらって教会総会の記録を整理する作業。明日の教区総会で総会記録の審査を受けなければならないのだ。

28日(火)朝から富士見町教会で東京教区定期総会。休憩時、信徒議員として出席された橋本茂さんと飯田橋のお寿司屋さんでランチを共にする。議場で久しぶりに顔を合わせる牧師たちから次々に声をかけられるが、いずれも私の健康を気遣ってくれる。体調を崩しているという噂が広まっているらしい。夕方、教会総会記録の審査を受けて帰宅。夜は、北支区年表の補正作業。地味な仕事だがコツコツやる他ない。

29日(水)午前中、散歩。歩きながら先頃亡くなった関田寛雄先生のことを思い出す。私は関田先生の弟子でもなく、また青山の出身でもないのに、千代田教会への赴任の道を開いて下さった。週報や『羊の群』をお送りする度に、丁寧な感想や励ましのお便りを頂いた。これは、私ばかりではなく、先生にお世話になった多くの牧師たちの共通する経験。その意味で関田先生は牧師の牧会者だった。これからは、及ばずながら私も若い牧師たちを励まし支える役割があると考えさせられた。

30日(木)午後、NCA理事会にZoomで参加。関東活動センターの事業報告と会館管理の報告の責任を果たす。夜は、北支区連合祈祷会委員会が千代田教会で開催される。コロナ禍でこの委員会もすべてリモートで行って来たが、久しぶりに8名の委員が顔を合わせてゆっくり話し合うことができた。特に長年委員を担われた神谷幸男さん、村上信男さんのご労苦に感謝すると共に、その感想やご意見を伺った。

31日(金)午前中、東京家庭裁判所立川支部で故・松野ヤスコさんの遺言検認手続き。すべて平山弁護士に委任しているので私は欠席する。夜はエパタ教会で支区宣教研究委員会に出席。(戒能信生)

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